眼瞼下垂 眼瞼下垂
 

眼瞼下垂(まぶたのたるみ)とその症状、治療方法について

 眼を開けている状態でも、上まぶたが上がりづらく、垂れ下がったままの状態を、眼瞼下垂と呼びます。上まぶたを上げるのは眼瞼挙筋(がんけんきょきん)という筋肉ですが、この眼瞼挙筋がうまく働かないために眼瞼下垂が生じます。

 瞼がたるむと瞼を持ち上げるための筋肉をより強く緊張させることになります。瞼を持ち上げる筋肉には、頭部の筋肉と運動する仕組みがそなわっています。そのため、瞼を持ち上げる筋肉が強く緊張すると、反対により額の筋肉、頭の筋肉も連動して緊張するために首から肩に掛けての筋肉まで緊張します。この状態が長く続くと、瞼のたるみが、『頭痛』『肩こり』『腰痛』にまで影響してくるのです。

一般的にまぶたは加齢と下がってくることが多いので、瞼が垂れるからといって必ずしも病気とは言えませんが、まぶたを上げようとして力を入れることで、眼精疲労や頭痛、肩こりが生じたりする場合は、治療を考えた方が良いかと思われます。

眼瞼下垂 まぶたのたるみ

ボトックスによる眼瞼痙攣治療、片側顔面瞼痙攣について

 眼科で行われるボトックス治療 一般的に美容整形ではなく、『眼の病気に伴うものであれば、眼科専門医が保険で治癒すべき』との考えから保険対象としております。

■おでこのシワがきになる
■瞼が下がってきた
■二重瞼が一重になってしまった

 年齢的に無理、美容外科でもしない限り加齢減少だから仕方ないと諦めている方に多いのが眼瞼下垂です。この眼瞼下垂はご自身で自覚される方は、ほとんどいらっしゃいません。よって美容整形でもしない限りおでこのシワや弛んだ顔の皮膚は加齢だから元に戻らないと考えている方が大多数です。
上瞼が、下がってくる眼瞼下垂は視界が狭まり、眼を大きく見開くために無意識のうちにおでこの筋肉に収縮させシワをつくり眉間を動かしてしまいます。

※ボトックス治療をお受けになるためには、他の疾患がないかどうか、内科的に検査が必要となります。例えば、重症筋無力症、ランバート・イートン症候群、筋萎縮症、側索硬化症など、がある場合この治療は禁忌となります。また、薬に対するアレルギーがなく、その他過敏症がない場合に限って、この治療が可能となりますので誰もが簡単にできるというものではありませんので、医師と相談して正しい検査を行ってからとなります。 

眼瞼下垂の原因 自己診断チェック

眼瞼下垂が起こる原因としては、先天的な原因と後天的な原因があります。

◇先天的原因:眼瞼挙筋の働きが弱い場合、眼瞼挙筋が発育異常を起こした場合など。
◇後天的原因:眼瞼挙筋を支配する神経に障害が起きた場合や、加齢に伴い眼瞼挙筋の筋力が弱くなった場合、外傷によって筋肉が断裂してしまった場合など。

最近では長時間のパソコン使用による目の酷使や女性のメイク、またはアトピーなどから後天性の眼瞼下垂が増加しています。
コンタクトレンズを長期間使用している方や、目の手術をした方などに起こることもあります。

眼瞼下垂の自己診断チェック

(1)顔を正面に向け軽く目を閉じます。
(2)目を閉じたまま、両側の眉毛の上を人差し指でギュっと押さえます。
(3)眉の上で押さえたまま目を開けて下さい。
 おでこに力を入れずに目を開けることができるかがポイントです。
 ※このとき、おでこに力がかかったり、目が開き難い人は、眼瞼下垂の可能性が高くなります。

眼瞼下垂 治療の方法

 眼瞼下垂は一度起こると、一部の症状を除き点眼薬では改善しません。治療は手術が主体となります。原因により治療方法が異なるので専門医でしっかり診断してもらう事が必要です。
 山田眼科では医学的・眼科的治療の面からだけでなく、術後の見た目にも配慮して治療をしています。

 眼瞼下垂を治すための手術の方法には、様々な方法があります。その一例を下記に示します。近年、手術の負担の少ない炭酸ガスレーザー手術が注目されています。
※当院では、眼瞼下垂の手術・治療として、炭酸レーザー使用の場合もありますが、手術の腫れを考慮し、あえて縫合手術を多用しています。また、ボトックス以外の注射を使用する眼科医がありますが、当院ではその強い効果に配慮し、患者様への説明をしております。

◇挙筋短縮術・・・眼瞼挙筋の先にある挙筋腱膜やミューラー筋を切り取る方法です。挙筋前転術とも呼ばれます。

◇腱膜前転術・・・ミューラー筋やその表面の挙筋腱膜には手をつけずに、瞼板から離れてしまった挙筋腱膜を元の位置に縫い付ける方法です。

◇前頭筋吊り上げ術・・・眉毛を上げる前頭筋とまぶたをつないで、眉毛の動きを使ってまぶたを上げる方法です。

◇眼瞼皮膚切除術・・・余っているまぶたの皮膚を切り取る方法です。

◇重瞼術・・・二重まぶたにする方法ですが、他の手術と組み合わせることも多くあります。

眼瞼下垂の症状 手術前後の比較

眼瞼下垂の手術前と手術後の比較をご覧下さい。
 ◇上瞼が大きく上がっています。
 ◇瞼が一重から二重に戻っています。
手術をする事で、瞼が開きやすくなります。おでこの筋肉を使わなくなるので、しわが減り、眉毛の位置が下がります。まぶたのくぼみも改善し、老けた印象が若々しい印象に変わります。

  • 眼瞼下垂 手術前
  • 眼瞼下垂 手術後
  • 手術前
  • 手術後
  • 眼瞼下垂 手術前
  • 眼瞼下垂 手術後
  • 手術前
  • 手術後
  • 眼瞼下垂 手術前
  • 眼瞼下垂 手術後
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  • 手術後

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