生活習慣の改善 生活習慣の改善
 

生活習慣の改善

視力検査糖尿病・脂質異常症・高血圧・高尿酸血症などは、生活習慣が発症原因に深く関与していると考えられる疾患ですが、この生活習慣の疾患が眼にも影響することがあります。自覚症状が殆ど無い為、気づかないうちに進行し、脳や心臓、血管などにダメージを与えていきます。その結果、ある日突然、狭心症や心筋梗塞、脳卒中など、命に関わる恐ろしい疾患を引き起こすことがあります。実は眼への影響も多大にあり、特に眼圧への影響は、糖尿病等が顕著に影響しますので、生活習慣病は、食事や運動など生活習慣を見直し、治療に前向きに取り組むことで、これらの恐ろしい疾患の予防に努めることが重要です。

糖尿病初期では自覚症状がほとんどないため、軽視されがちですが、血糖の高い状態が続くことで、糖尿病の合併症を引き起こします。 特に、「網膜症」、「神経障害」、「腎症」は3大合併症と いわれ、多くみられる合併症です。 合併症が進行すると深刻な状態に陥ってしまうことも あります。糖尿病は合併症が怖い病気なのです。

抗加齢医学(アンチエイジング医学)では何故に目に影響するのかと言うと、糖尿病の患者さんの血液は、糖が多く固まりやすい状態になっているため、網膜の毛細血管を詰まらせたり、血管の壁に負担をかけて、眼底出血をしたりします。そのため、血液の流れが悪くなり、網膜に酸素や栄養素が不足し、これが糖尿病網膜症の原因となります。進行した場合には、硝子体で大出血が起こり、失明に至る場合もあります。

糖尿病になると若くても白内障が進行しやすくなります
予防法は、強い赤外線や紫外線を避けることです。ガラス職人や溶鉱炉で働く人のように、強い赤外線(熱線)を始終浴びている人は白内障になりやすいことが知られています。一般の方では紫外線が問題になります。オゾン層が破壊され紫外線の量は増えていますので外国ではそのために皮膚がんや白内障の患者さんが増加しているとされています。

眼圧を上げない生活のポイント

(1)枕を高くしない
枕が高いと呼吸がしにくくなり、首から脳へいく血流も悪くなります。
寝返りを打ちやすい自分に合った高さの枕を選ぶことが大事です。

(2)うつぶせ寝をしない
昼間、体を起こしている体勢より眼圧が高くなります。それに加えて、うつぶせ寝をすると、眼球が圧迫されて眼圧が上がりますので、気をつけましょう。

(3)イビキ
睡眠時無呼吸症候群になると、一時的に呼吸が止まり、酸素が目や脳に供給されにくくなります。目への血流が悪くなると眼圧を上げる要因になります。実際、睡眠時無呼吸症候群の人は、緑内障にかかりやすいというデータもあります。

(4)うつむき姿勢を減らす
パソコンやスマートフォンの操作で首を下に傾ける姿勢も影響を受けます。うつむき姿勢が首から
脳へいく血流を悪くし、そのため、房水の流れが滞り、眼圧が上がるといわれています。

(5)喫煙しない
喫煙は、目の血管を収縮させて、血流を悪くします。血流が悪くなれば、眼圧も上昇します。また、タバコは活性酸素を発生させて、目の組織を傷める原因にもなるので、緑内障への影響があります。
喫煙者は緑内障のリスクが2.8倍にもなるという報告もあります。

山田眼科