黄斑円孔網膜剥離 黄斑円孔網膜剥離
 

黄斑円孔網膜剥離

物を見る時の中心である黄斑部網膜の真ん中に円形の孔(黄斑円孔)ができ、眼球内の水分(液化した硝子体)が、円孔から網膜の下に入りこんで網膜が剥がれる病気です。

黄斑円孔網膜剥離 原因と症状

視野の真ん中が、中心に向かってひしゃげさせたようにゆがんでみえたり、真ん中が黒く視野がかけるような症状が出て、視力が低下します。

黄斑円孔網膜剥離の治療

治療方法は硝子体手術(年齢により白内障同時手術)を行います。スモールゲージシステムという切開創の小さい手術方法が登場してきたため、手術時間は年々短縮しています。ただ、術後に円孔が閉鎖しているためには、膨張性の気体を眼内に注入する必要があります。

黄斑円孔網膜剥離の手術

硝子体手術を行います。硝子体を取り除き、 網膜に癒着している硝子体の膜を除去します。網膜の他の部分に穴等があれば、それらの穴を凝固します。(冷凍凝固、レーザー凝固)網膜を眼内から眼球壁に強制的に押しつける目的で眼内に空気などを入れます。手術後は、空気などが円孔に当たるように「うつむき姿勢」といって、角膜(くろめ)が地面を向くような姿勢をとって頂く必要があります。 手術後1週間ぐらいは顔を下向きにして寝ていただきます。
手術をして網膜剥離が治っても、物を見る時の中心である黄斑部網膜が欠損しているので、良い視力は得られません。

山田眼科